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小泉堯史監督

キャスト

寺尾 聰   宮崎 美子  三船 史郎  壇 ふみ  井川比佐志  吉岡 秀隆  

原田美枝子  松村 達雄  仲代 達也

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小泉尭史監督、「博士の愛した数式」「明日への遺言」の監督らしい。

「博士・・」はあんまり好きな映画とは言えなかった~(';')

「雨あがる」は黒沢明監督の脚本だったが、完成を見ず黒沢監督は逝去。助監督として脚本執筆の手伝いをしていた小泉監督が、完成させて映画化した。

原作は、山本周五郎の短編。

山本周五郎は、どこかおかしみと明るさがあって私は好きだ。
山本周五郎のあかるさと、優しさ、晴れやかさがこの映画にもいきているんではないか!
と、小泉さんも黒沢さんも、はたまた名作を多数生み出してきた他スタッフも、ぜ~んぜんしらにゃいわたしが、偉そうなことを言ってみるww


でも、確かに、「太宰治」や「カフカ」ばかり読んでいると、やる気やパワーをそがれる感じがしたりするが
周五郎さんは、元気をくれる。

舞台は「戦国時代が終わり、その反動で豪奢な元禄時代があり、その豪奢に飽きて質実尚武を享保の時代」だとのことだ(引用)

あらすじ


浪人、三沢伊兵衛は剣豪でありながら、人の好い性格が災いして、なかなか士官になれないでいる。
本人三沢は、それをさほど惜しんでいる様子もないが、妻に申し訳ないと思い、ひょんなことから誘われた、藩の剣のご指南役の職をものにしたいと考えるが。。。。



貧しいなかでも、まじめにいきる庶民を尊く思い、いとおしく思う浪人「三沢」の目線が美しい。
またそういう三沢にむける妻のまなざしの美しさと気品。
ただ、身のこなしや顔かたちの「美」だけでなく心から立ち香るような美しさを備えた妻。
貧しくも正直で、情のある、温かい庶民たち。

日本の美しい風景とともに、数々の心の美を見せてもらった。
黒沢さんの思惑通り、「はればれ」とさせてもらいました。

黒沢監督の遺作を、素晴らしいものにしようという、小泉さん、ほかスタッフの心意気のたまものかもしれません。


☆☆☆☆☆ほしいつつ~




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2012.06.04 Mon (17:08) l ●邦画あ行 l コメント (0) トラックバック (0) l top
新藤兼人監督

キャスト

乙羽 信子   芳村 実子   佐藤 慶   殿山 泰司   宇野 重吉 


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ストーリー

14世紀の日本。戦乱のもと、息子を兵隊にとられた姑(乙羽信子)と嫁(芳村実子)は落ち武者を襲い、
死体から衣類や武器をはぎ取って、背丈ほどの芒の草むらの真ん中にある、大きな穴に突き落とす。
そしてそれを売って、生活している。

そこに息子とともに出征した、八(佐藤慶)が脱走して戻ってくるが、息子は死んだという。
未亡人となった嫁は、八に誘われ、八のもとに通うようになる


嫁がいなければ、落ち武者の身包みはぐこともできなくなってしまう。そうなれば自分は生きていけないと
考えた姑は、嫁が八のもとへ行かないようにと、一計を案じる。

自分が穴に落とした落ち武者がかぶっていた夜叉の面をかぶり、嫁に八のもとに行くのをやめさせようとするが。。。。


今日のニュースで、新藤監督がお亡くなりになったらしい。

100歳まで生きられた新藤監督。妻だった乙羽信子さんは、70歳で亡くなっている。
監督は結婚しても乙羽くん、と呼び、乙羽も「先生」とよんでいたそうだ。

清純派だった乙羽信子らしいが、この作品ではありとあらゆる場面が、「鬼婆」である。
夜叉の面をかぶらなくても、鬼婆。

生活のためとはいえ、人を何人も殺し、身包みをはぐ。そして穴に突き落とす。
黙々と会話を交わすこともなく、淡々と。
食べるときはまるで獣。
寝るときは、胸をはだけて、乳房を放り出して寝ている。
女というよりも、雌。
しゃべる言葉も、鬼婆。寝る姿も鬼婆。あらゆる姿が鬼婆。

しかし、待っていた息子がもう戻らないと知り、嫁を「八」に奪われるのではないかと不安になり
あらゆる手で、嫁を引き留めようとする姿は、同じ女として軽蔑もできない、哀れさを感じた。

嫁の芳村実子さんもすごい。
夫を亡くし、八と出会い、欲情する。そしてそれを抑えられない。
裸で芒野原を走り回る。

あらゆる女の欲を、みせてもらったかんじ。

物語の元は、仏教説話によるとのことだが、一言で言い表すと「因果応報」かな。。
ともかく、もんのすごい映画でした
☆☆☆☆ほしよっつ







2012.05.30 Wed (15:29) l ●邦画あ行 l コメント (2) トラックバック (0) l top

実相寺昭雄監督

キャスト

篠田 三郎   八並 映子   田村 亮   内田 良平   岸田 森   

原  保美   岡村 春彦   荒木 雅子  東野 孝彦   毛利菊枝

嵐 寛寿郎 


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ストーリー

舞台は、兵庫県丹波篠山。この地に時価100億という山林を所有する地方きっての旧家、森山家。
当主伊兵衛(嵐寛寿郎)は、70歳を過ぎ、妻の「ヒサノ」」と古くからこの家に使える召使の「浜」と
山間の大邸宅にひっそりと暮らしていた。

子供たち3人(全員男)は、別に暮らしている。
長男「康」は、弁護士事務所を開いていて、結婚している。妻「夏子」」と、色っぽいお手伝い「藤野」と、司法試験合格を目指す「和田」という青年の4人で暮らしている。
長男「康」は、不能だとのことで、妻「夏子」はひどく欲求不満なようす。
色っぽいお手伝い(いつもミニスカート姿)と司法青年「和田」は恋人同士のようで、よなよなセックスしている。
2男「徹」は画家志望で将来を有望視されていたが、挫折し行方不明になっていた。
3男「淳」は、母親が違う。伊兵衛と召使「浜」の子であり、「康」の家で書生見習いとして働いている。

長男「康」の妻「夏子」は欲求不満のあまり、書生見習いの「淳」を誘い、誘いに乗らなければ他で不倫をする。。。と「淳」を脅す。
森山家の名前に傷がつくことを恐れた「淳」は「夏子」と関係を持つようになる。



淳は、腹違いの3男であるけれども、兄弟の中で最も「森山家」のことを思っている。
それは、実母「浜」から「森山家を守るように」と頼まれていたからだ。

物語の後半、森山家の時価100億の山林を売却するしないで、すったもんだするわけだけれども、
この1960年代、たしかに山林はもてはやされていたらしい。
私の住む田舎でも、少し小金のあるおうちは競って山林を購入したとのことだ。
山がたくさんあるおうちは「山もち」と言ってもてはやされたそうだけれども、今となっては、山の管理が大変で
子供も「山なんかいらん」と相続を拒否。
田舎のお年寄りには山はとんだお荷物になっている。

話はそれたが、3男「淳」は命を懸けて山林を守ろうとするが、「売られてバラバラになってゆくのは、うちの山林だけではない、日本中がそうなのだ」と長男と二男は取り合わない。

・・・・・・・・・・そして淳は山林を守るために・・・・・・・・

山林も大事だろうけど、やっぱり大事なのは人間の命だ。
そんなわけで、感情移入がしにくい。

山という山に植林し、雑木を切ってしまい、杉とヒノキばかり植えるから、私も春が嫌いになった。

映像は始終、暗く陰気で、セリフも説教臭い。苦手な映画だった
☆☆ほしふたつ~





2012.05.30 Wed (14:57) l ●邦画あ行 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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