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ミヒャエル・ハネケ監督

原題: LE TEMPS DU LOUP

キャスト

イザベル・ユペール

ベアトリス・ダル


letempsduloup5.jpg



ストーリー

ある一家が、仲良く平和に、車に食糧を積み込んで(ペットも)別荘に出かける。

ところが、別荘には侵入者がいた。

強盗か?

でも、その侵入者は妻子持ちで、家族で住み込んでしまっている。

おまけに空腹で、のども乾いている様子だ。

侵入者一家は、突然ライフルを取出し、夫を射殺。

残った母と子供たちから食料を奪う。



冒頭から、ドキッとさせられる。まるで水鉄砲の水を撃たれるようにあっけなく夫を射殺され、中学生くらいの娘

と、小学生くらいの息子を連れて、逃げる母(イザベル・ユペール)

イザベル・ユペールは、「ピアニスト」で、衝撃的に私の脳みそに刻まれた女優さんです。


夫を殺害した侵入者は、別に追ってくるわけではない。

だが、町の人々は固く門を閉ざし、この3人の母子を助ける人はいない。(警察でさえ)

母子三人でさまようこの地区は、道路には家畜や人の死体が転がり、飲み水も食料もない。

《なにかしら》の災害のために、ここの町は封鎖され、いつ近隣の町からの助けがあるのかも不明。

この親子三人は、ある無人の駅に行きつく。

そこには、数組の家族が滞在していて、来るか来ないかわからない列車を待っていた。

列車に乗れば、この地区から脱出できる。


この駅に着くまでは、母と子供二人という1家族だったのだが、駅に着いた後は言葉も人種も違う、

数組の家族が、共同して暮らす。(その後また、もっと大勢になるのだが)

ボスのような存在も現れる。


このような危機的な、いつ死ぬかもわからない状況の中では、その人の心の根っこになるものが

ことあるごとに垣間見える。


肩書も、金銭も無意味だ。大学教授だろうが、社長さんだろうが、関係ない。

押し寄せる不安にパニックになり、周囲に迷惑をかける人も少なからずいる。

心が弱くて臆病であれば、そして自分さえよければという心が強ければ、人は醜い行動を平気でする。


この集団の中で、美しいのは子供だけに思える。

(ハネケ監督の作品は、子供が空恐ろしい場合が多いが)


そして最後。

もっとも勇気があったのは子供だった。


ハネケ監督にしては、温かい、心のある作品だった。


そしてこの、非現実的な状況は3・11以降の私たちにとっては、さほど非現実的ではない。

☆☆☆☆ほしよっつ~


















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2012.04.29 Sun (15:22) l 映画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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