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園子温監督


キャスト

水野美紀  富樫真  神楽坂恵  アンジャッシュ児島  


恋の罪




「冷たい熱帯魚」につづき、園子温監督です。

主演は水野美紀さん。

水野美紀さんは、最初のイメージとして「園子温監督」の重々しい、どろどろした、エロでグロな作品には
不似合いな感じを持っていた。

しかし彼女、映画の冒頭でオールヌードになっています。
お風呂上がりにすっぽんぽんで出てくる女刑事・・・ではありません、れっきとした濡れ場です。

↑の画像は遺体発見現場です。

女性の腐乱死体。蛆がわいています。

死体は切断されています。頭と、手足と、陰部だったっけかな?

このマネキンが死体なわけなんですが、腐乱した死体と、人形が接合されている感じです。

あともう一体、赤いドレスを着た死体。(一人の女性の死体が、二つの人形に接合されています)


おぞましい現場です。渋谷区円山町とのこと。いったことありません。(いや、どうだろう)

この映画は、東電女性社員殺人事件を下地にしています。

「冷たい熱帯魚」の時と同じく、ある部分は非常に現実の事件に忠実に描かれています。

〇東電の女性社員が殺された現場もこの映画と同じく渋谷区円山町のアパートだった。
〇東電の被害者は、慶応大学卒で東電の管理職に就いていたが、この映画の被害者は、大学教授だった(富樫真)。
〇上流階級の家に育っている。
〇昼の顔と夜の顔を持ち、夜は渋谷区円山町のあたりで、街娼として客を取っていた。それも、5000円、2000円、3000円、1000円で。
〇人前で、放尿したりご飯をがつがつ食べたりする。

東電の女子社員の被害者さんは、ネットで写真が出ていたが。。。上品な顔立ちだ。
よもや、夜の顔は想像できない。


エロでグロな映像、もう園子温さんだとそれに驚かない。慣れてしまった。


ところでこの映画を見て、登場する3人の女性たちに共通することがあるとおもう。
(刑事の水野美紀さん、大学教授の富樫真さん、大学教授の富樫さんに影響されるまま、売春を行ってしまう小説家の妻、神楽坂恵さん)

それは3人とも、性的な欲求をもてあましていたということ。

水野美紀も家庭があり、優しい夫と娘がいる。しかし夫の後輩と不倫。

世間の目からいうと、そういう俗的な世界には無縁のように思われる、大学教授であったり、小説家の貞淑な妻であったり、刑事であったり。

でも、女は見かけではわからないのだ。

男もそうだろうが、女は特にそうだ。

見かけではわからない。(強調する笑)

私の知人で、清純キャラの女性がいた。声も小さく上品で、可愛くて男子にモテモテだった。

でも、その子の家の引き出しには、彼女が行った性行為を撮影したテープがたくさん入っていた。

まだ、20歳くらいの頃の話だ。

私は腰が抜けるほど驚いた。

また、スポーツ万能で大学時代も化粧もせずにスポーツをやってきた体育会系の知人も、ある日引越しの手伝いをしたとき、引き出しに大人のおもちゃをかくしもっていて、私は非常に驚いた。

まあ、だからなんなんだ?といわれそうですが。。。笑


ある種、一部の人間は男であれ女であれ、駆り立てられるように性的な魔力から逃げ出せず、身を落とす。

その可能性はだれにでもある。

気合を入れて生活しておかねば、堕ちる可能性はそこここにある。

仮に誰にもばれずに、うまく浮気をやってのけていても、自分が一番よく知っている。

その時点で、もう堕ちているのだ。

この女性たちのように。








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2012.09.01 Sat (19:18) l ●邦画か行 l コメント (2) トラックバック (1) l top
園子温監督

キャスト

吹越 満  でんでん  黒沢あすか  神楽坂恵



冷たい熱帯魚


園子温監督の世界。

実は私はあまり好きではなかった。

エログロ映像が嫌いというわけではなく、なにかしら粘っこく、しつこい、長い、くどい・・・というような

印象を受けて好んで見てこなかった。

「愛のむきだし」「紀子の食卓」は二度ずつ見たが、やはりあまり好きではなかった、残念ながら。




この冷たい熱帯魚。

画像にあるように、熱帯魚店を営む男「村田」(でんでん)は、言葉巧みに、知り合った人から

大金を集め、殺害する。

平成7年に起きた「埼玉愛犬家連続殺人事件」をベースにして作られたもの。


この映画では、犯人の村田は、毒入りの栄養ドリンクで邪魔になった出資者、関係者などを次々と殺害する。

そして妻とともに、山奥の廃屋で死体を解体する。

細かい作業だ。

肉のサイズはなるべく小さく、一口大のから揚げサイズ。

それを川に投げ捨てて、魚のえさにしている。

骨はドラム缶にて灰になるまで焼く。焼け残りがないように、一本一本丁寧に。

これは、埼玉愛犬家殺人の犯人も、まったくおなじであり、忠実に描かれていることがわかる。


エロでグロで、救いのない映画。

でも、それが実際にあった事件に忠実に描かれていたとなると、現実がいかに怖いか。


遺体の解体シーンで、村田と妻は鼻歌を歌っているし、はしゃいでいるのだ。

わるびれることはない。


村田の話はユーモラスでテンポよく、明るい。

被害にあった社本よりも、人を引き付けるだろう。埼玉の事件の犯人、関根元もそうだったのかもしれない。


私の同級生に、詐欺で服役していた女性がいる。

彼女を小学生のころから知っているが、同級生の間では、彼女は中学生のころから詐欺師になる要素があったと認識されている。

彼女が遊びに来るとなると皆警戒し、大事なものを隠したりした。

それでも!それでも、大人になった今、彼女と話しているとついつい引き込まれ、また話したくなるという。

天性の才能なのだろうか。



パーソナリティ障害という、障害がある。以前は人各障害と呼んでいたそうだ。

シゾイドパーソナリティ障害、失調型パーソナリティ障害、妄想性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ
回避性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害

パーソナリティ障害も、このように種類分けされているが、この犯人は「反社会性パーソナリティ障害」に分類されるかもしれない。(私個人の私見であり、根拠はありません)

(反社会性パーソナリティ障害とは、規範意識や、他者に対する共感性の乏しさを特徴とし、自分の欲求のためであれば、他人を害したり、損なうことも冷酷に実行する)


そして、このような障害の持つ犯人に、素人である私たちができることは、深入りしないこと。。。

近づかないこと。。。だと思っている。




                  











2012.09.01 Sat (12:51) l ●邦画た行 l コメント (0) トラックバック (1) l top
テレンス・マリック監督


キャスト

ブラッド・ピット
ショーン・ペン
ジェシカ・チャステイン


ツリーオブライフ


テレンス・マリック監督の作品はこれが初めてだと思っていたが、
私の大好きな「至福のとき」(チャンイーモウ監督)のスタッフでもあったようだ(製作総指揮)
映像がとにかくきれいで、1カット1カットがそれぞれ額に入れて部屋に飾りたいような気持になる。


しかし、冒頭唐突に、物語の筋を外れて宇宙や生命の誕生をイメージしたようなファンタジックなCG映像が登場する。

恐竜が現れたりマグマが噴き出したり。
意味不明。ここで一気に、「なんじゃこりゃあああ。。。。」という絶望感が。


でも、それでもめげずに見続けられたのは、それまでのうっとりするほどの映像美が、「いや、もうちょっと我慢してみてみるべ」という気持ちにさせてくれた。


この生命誕生CG、監督さんにとって大きな意味があるのだろう。
しかしあまり私には、そこはどうでもいいところだ。(^_^;)



ブラッドピットも、ジェシカ・チャステインさんも(初めて見る女優さんだった)子供が生まれたころからの少し幅のある年齢を演じていたのだけども、20代後半?と思えるシーンでは肌や髪型だけでなく、吐息の透明さまで感じるほど、みずみずしく見えた。

子供たちの演技も、本当にすばらしかった。
厳格な父に反抗する長男、母親の優しさを受け継いでいると思われる二男。


平凡な一家族の、誕生、とまどい、幸福、紆余曲折、後悔、まごころ、愛。。。。

映像とともに一家族の生き様がとても美しく思えて感動した。





2012.08.31 Fri (19:15) l ☆洋画た行 l コメント (2) トラックバック (0) l top
小泉堯史監督

キャスト

寺尾 聰   宮崎 美子  三船 史郎  壇 ふみ  井川比佐志  吉岡 秀隆  

原田美枝子  松村 達雄  仲代 達也

main_image.jpg
 


小泉尭史監督、「博士の愛した数式」「明日への遺言」の監督らしい。

「博士・・」はあんまり好きな映画とは言えなかった~(';')

「雨あがる」は黒沢明監督の脚本だったが、完成を見ず黒沢監督は逝去。助監督として脚本執筆の手伝いをしていた小泉監督が、完成させて映画化した。

原作は、山本周五郎の短編。

山本周五郎は、どこかおかしみと明るさがあって私は好きだ。
山本周五郎のあかるさと、優しさ、晴れやかさがこの映画にもいきているんではないか!
と、小泉さんも黒沢さんも、はたまた名作を多数生み出してきた他スタッフも、ぜ~んぜんしらにゃいわたしが、偉そうなことを言ってみるww


でも、確かに、「太宰治」や「カフカ」ばかり読んでいると、やる気やパワーをそがれる感じがしたりするが
周五郎さんは、元気をくれる。

舞台は「戦国時代が終わり、その反動で豪奢な元禄時代があり、その豪奢に飽きて質実尚武を享保の時代」だとのことだ(引用)

あらすじ


浪人、三沢伊兵衛は剣豪でありながら、人の好い性格が災いして、なかなか士官になれないでいる。
本人三沢は、それをさほど惜しんでいる様子もないが、妻に申し訳ないと思い、ひょんなことから誘われた、藩の剣のご指南役の職をものにしたいと考えるが。。。。



貧しいなかでも、まじめにいきる庶民を尊く思い、いとおしく思う浪人「三沢」の目線が美しい。
またそういう三沢にむける妻のまなざしの美しさと気品。
ただ、身のこなしや顔かたちの「美」だけでなく心から立ち香るような美しさを備えた妻。
貧しくも正直で、情のある、温かい庶民たち。

日本の美しい風景とともに、数々の心の美を見せてもらった。
黒沢さんの思惑通り、「はればれ」とさせてもらいました。

黒沢監督の遺作を、素晴らしいものにしようという、小泉さん、ほかスタッフの心意気のたまものかもしれません。


☆☆☆☆☆ほしいつつ~




2012.06.04 Mon (17:08) l ●邦画あ行 l コメント (0) トラックバック (0) l top
新藤兼人監督

キャスト

乙羽 信子   芳村 実子   佐藤 慶   殿山 泰司   宇野 重吉 


004.jpg

ストーリー

14世紀の日本。戦乱のもと、息子を兵隊にとられた姑(乙羽信子)と嫁(芳村実子)は落ち武者を襲い、
死体から衣類や武器をはぎ取って、背丈ほどの芒の草むらの真ん中にある、大きな穴に突き落とす。
そしてそれを売って、生活している。

そこに息子とともに出征した、八(佐藤慶)が脱走して戻ってくるが、息子は死んだという。
未亡人となった嫁は、八に誘われ、八のもとに通うようになる


嫁がいなければ、落ち武者の身包みはぐこともできなくなってしまう。そうなれば自分は生きていけないと
考えた姑は、嫁が八のもとへ行かないようにと、一計を案じる。

自分が穴に落とした落ち武者がかぶっていた夜叉の面をかぶり、嫁に八のもとに行くのをやめさせようとするが。。。。


今日のニュースで、新藤監督がお亡くなりになったらしい。

100歳まで生きられた新藤監督。妻だった乙羽信子さんは、70歳で亡くなっている。
監督は結婚しても乙羽くん、と呼び、乙羽も「先生」とよんでいたそうだ。

清純派だった乙羽信子らしいが、この作品ではありとあらゆる場面が、「鬼婆」である。
夜叉の面をかぶらなくても、鬼婆。

生活のためとはいえ、人を何人も殺し、身包みをはぐ。そして穴に突き落とす。
黙々と会話を交わすこともなく、淡々と。
食べるときはまるで獣。
寝るときは、胸をはだけて、乳房を放り出して寝ている。
女というよりも、雌。
しゃべる言葉も、鬼婆。寝る姿も鬼婆。あらゆる姿が鬼婆。

しかし、待っていた息子がもう戻らないと知り、嫁を「八」に奪われるのではないかと不安になり
あらゆる手で、嫁を引き留めようとする姿は、同じ女として軽蔑もできない、哀れさを感じた。

嫁の芳村実子さんもすごい。
夫を亡くし、八と出会い、欲情する。そしてそれを抑えられない。
裸で芒野原を走り回る。

あらゆる女の欲を、みせてもらったかんじ。

物語の元は、仏教説話によるとのことだが、一言で言い表すと「因果応報」かな。。
ともかく、もんのすごい映画でした
☆☆☆☆ほしよっつ







2012.05.30 Wed (15:29) l ●邦画あ行 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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